線維筋痛症
しかしながら、前述の外傷性の症例と事情が違うのが交通事故の後遺症に絡む症例です。
最初は、『足が痛い』とか『首が痛い』とかの局所症状を訴えて来院し、本人も全身状態については自覚症状がほとんどないのが特徴です。
しかし、治療が進む内に、不調部分の多さ、痛みの広がり、強さ、浅深のレベルに患者さん自身も驚かされ、初めて不定愁訴の原因を知るのです。
例えば、数カ所の根本原因が有ったとしてもこのような、疼痛の広さと、強さを持ったものは見たことが無く、治療をしながらも、戸惑いを隠せないものでした。
しかし、患者さんを前にして治療は進めてゆかねばならす、先ずは、全身に散らばる痛みを消しながら、徐々に治療の中心を脊柱に絞り込んで行きました。
鍼灸・カイロプラクティック・物理療法など、当院の出来る最大限の治療を行い、何とか治癒にまでたどり着いた方が4症例中2例、現在進行中の方が2例です。
少ないながらも、症状的に重症例ですので、私なりに『脳脊髄神経の多元的促通障害による疼痛閾値の異常亢進』と判断し治療を進めていました。
先日、ある患者さんから頂いた新聞の切り抜きを見て、『これは...!!。』と驚きました。最近ようやく、疼痛異常の疾患として病名認識されてきた『繊維筋痛症』でした。
全国で200万人いると推定されながらも、専門病院は少なく、その病院においても治療法は痛みを軽減する為の投薬治療が中心になります。
一般病院では原因不明とされ、ひどい時には仮病扱いされる事もあると....。
一人の上記症例の患者さんに新聞を見せながら、『病名が付きましたよ。』と報告しましたところ、『これ、ぴったりですね。』と複雑な心持ちのようでした。
私としては、とにかく一つの謎が解けたと言うことです。
検査・数字重視の現代医学では診断がつかなければ治療が始まらないのが常ですが、私たちは全身的に身体を診て東洋医学的診断から治療をすることが出来ます。
あるドクターの本に、『名医になりたければ2つの方法しかない。一つは治せない患者は診ないこと。もう一つは全てを診ること。』と言う言葉がありましたが、私の信条は徹底して後者です。気持ちが続くまでどんな患者さんでも診てゆく覚悟です。
よろしくお願いします。
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コメント
はじめまして。
手術後から線維筋痛症になってしまい、2年半苦しんでいます。現在鍼治療を受けていまして、ある程度効果はあるのですが、強い痛みと強度の疲労の波に襲われてしまうと、どうにもならなくなってしまいます。
私は東京在住なので、先生に治療をお願いできなく、残念です。もし東京に先生と同じようにこの病気に対して理解ある鍼の先生がいらっしゃいましたら、ご紹介いただけませんでしょうか。
宜しくお願いいたします。
投稿: 宮崎 裕子 | 2008年7月 4日 (金) 15:45
コメントを頂き有り難うございます。
私なりに2点ほどアドバイスさせて下さい。
①線維筋痛症はそれなりに認知されて来たと思うのですが..まだまだ治療者に複雑な病状を100%理解してもらいながら治療を受ける事は無理と思われた方が精神的に楽かと思います。
②上記の事を踏まえて骨格系のアプローチ(カイロプラクティック)と軟部組織系(筋肉系)のアプローチから神経系を整えて行くことが重要だと思っています。
その為にはカイロプラクティックと鍼灸というジャンルの違った2方向からの施術が必要だと思っています。
以上、この先の東京方面の治療院の紹介に関してはメールにてお知らせいたします。
よろしくお願いします。
アンフォルム鍼灸整骨院 奥間康之
投稿: アンフォルム鍼灸整骨院 院長 | 2008年7月 5日 (土) 07:59